
投資信託を運用している人へ、わが家が受けた影響をまとめたので最後までご覧ください。
2月下旬からロシアのウクライナ侵攻が始まって、3月下旬現在も収まる気配が見えない状況です。
わが家では米国株の投資信託中心に積立投資していますが、ロシアのウクライナ侵攻により受けた主な影響は以下2点です。
①eMAXIS Slimシリーズからのロシア株・債券の除外
「新興国株、オールカントリー、バランス等」人気商品からのロシア株・債券 除外による影響をまとめました。
②株価暴落による米国株投資「運用益」の激減
米国株の投資信託メインで運用しているわが家の「運用益」は激減しました。いくら損した?今後はどうする?をまとめました。

リンクから各章へ飛べるのでぜひ!
「なぜ戦争始まった?」「結局何が起こってる?」「プーチン何考えてる?」ロシア・ウクライナ情勢、戦争の背景については以下の記事で詳しく解説しているので是非ご覧ください!
ロシアのウクライナ侵攻による「投資信託eMAXIS Slimシリーズ」への影響
eMAXIS Slimシリーズとは?

・運用手数料が安い
・投資家からの人気が高い
運用手数料が安い
10年以上の長期投資においては、わずかな手数料(信託報酬)の差が、運用益(リターン)に大きく影響します。

上の画像のように10,000円を20年間運用した場合で考えると、ほんの数%の信託報酬の差がリターンに大きく影響します。
- 信託報酬:0.189%⇔1.0%
- リターン:17,000円⇔13,000円
元金1万円の場合は4,000円程度の差ですが、元金が100万円の場合は4万円、1,000万円の場合は40万円と非常に大きいです。
eMAXIS Slimシリーズは手数料がとにかく「安い」日本を代表する優良投資信託です。
eMAXIS Slimシリーズの運用方針には「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける」とありますが、有言実行されています。

上のグラフはeMAXIS Slimシリーズ各商品の手数料(信託報酬)の引き下げ実績を示しています。
グラフは全体的に右肩下がり、どの商品も手数料が継続的に引き下げられておりますし、どの商品も手数料0.25%以下と低水準であることも分かります。
投資家からの人気が高い
eMAXIS Slimシリーズは全体的に手数料が低いこともあり、投資家からの人気が高い商品が多数あります。

上の画像はFund of the Year 2021で決まった人気投資信託トップ5ですが、eMAXIS Slimシリーズが2商品もランクインしています。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)はわが家のポートフォリオにも組み入れていますが、手数料は安くパフォーマンスは高い優良商品です。

長期投資の場合は「手数料」にこだわりましょう!
eMAXIS Slimシリーズからロシア株・債券が除外

・除外の影響受けるeMAXIS Slim商品
・ロシア株・債券除外によりどれくらいの影響が出る?
除外の影響を受けるeMAXIS Slim商品
ロシア株・債券がポートフォリオに含まれており、今回影響を受けるeMAXIS Slimシリーズ商品は以下の5商品です。
バランス、オルカンなどの人気商品も含まれているため、今回の対応で影響が出る人は多いことが推測されます。
・eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
・eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
・eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
・eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
・eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

赤字の商品はわが家のポートフォリオにも含まれます。次の章で詳細解説してます。
eMAXIS Slimシリーズを扱う三菱UFJ国際投信が発表した対応事項を時系列でまとめます。
リンクから三菱UFJ国際投信の正式発表ページへ飛べますので、併せてご覧ください。
- 3月8日
・ロシア株を3月9日の取引終了時点で除外
・ロシア債券を3月末で除外
- 3月14日
・3月12日にロシア主要7銀行をSWIFTから除外され、ロシアとお金の取引ができない状況となった
・3月14日以降のロシア株式・債券の評価価格をゼロとすることに決定(実質的な全除外)
結論、3月14日にeMAXIS Slim対象の5商品から、ロシア株・債券が全て除外されたということです。
ロシア株・債券除外によりどれくらいの影響が出る?
影響を考える為に、もともと各商品にロシア株・債券がどれくらいの比率で含まれていたのかを確認しましょう。
- ロシア比率大 ⇒影響大
- ロシア比率小 ⇒影響小
商品名 | ロシア株・債券の保有率 |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 1.37% |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 3.9% |
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) | 1.3% |
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | 0.47% |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 0.49% |
ロシア株・債券比率を確認するために各商品の「交付目論見書」「運用報告書」から調査しました。
例えばeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の場合は、以下の画像のようなイメージで算出しました。

最も影響が大きいのはeMAXIS Slim 新興国株インデックスです。(予想通りですが)
eMAXIS Slim新興国株インデックスは今回のロシア株・債券の除外により、ポートフォリオの3.9%を安値で売らざるを得なかったということです。

投資信託の3.9%は金額にすると莫大なので、影響も大きいです。
ロシアのウクライナ侵攻による「わが家の米国株 運用益」への影響
ポートフォリオ(投資信託)
わが家のポートフォリオを「投資信託商品ごと」に比率を示してます。楽天VTIとeMAXIS Slim S&P500で5割を超える、米国株中心のポートフォリオですが、
今回のロシア株式・債券除外の影響を受けた下記2商品も運用しています。
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

銘柄、月の積立金額、口座種類を以下にまとめています。
なぜ以下の銘柄を運用しているのかは、リンク先の記事でまとめていますので、気になったら是非ご覧ください。
楽天VTI
⇒33,000円/月【積立NISA】
eMAXIS NASDAQ100
⇒17,000円/月 【特定口座】
eMAXIS Slim S&P500
⇒30,000円/月【一般NISA】
eMAXIS Slim 全世界(除く日本)
⇒30,000円/月【一般NISA】
eMAXIS Slim 新興国株
⇒10,000円/月【一般NISA】
長期厳選投資 おおぶね
⇒20,000円/月【一般NISA】
ひふみプラス
⇒10,000円/月【一般NISA】
たわらノーロード先進国リート
(2022年4月から積立予定)
⇒15,000円/月【企業DC】
☑合計:165,000円/月
わが家のポートフォリオを国別で確認してみると、86%がアメリカと米国株メインの運用になっていることが分かります。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスに少ないながらもロシア株が含まれています。
2月時点のデータなので、ロシア比率は0.13%となっていますが、今回のロシア株・債券除外により0%となります。

投資信託とはいえ「どこの国に」投資してるのかを把握するのは大切です。
運用益への影響はどれくらい?
ポートフォリオ全体の影響

わが家では毎月15万円ずつ積み立てていますが、暴落により3月は15万円積み立てたのに評価額が2月と変わらないという経験をしました。
2月~3月の1か月間で151,907円も損益額が減り、損益率も8.23%も減る結果となりました。
それでも何とか+58,352円(+2.85%)プラス収支で運用できているのは、コロナショック直後からコツコツ積立継続しているためです。

グラフで見ても2月~3月にかけて、評価額が完全に横ばいになっています。(15万円/月で積み立ててるにもかかわらず、、)
損益率はガクッと下がって過去最低値(+2.85%)を記録しました。辛うじてプラス収支となってる状況です。
銘柄別の影響(eMAXIS Slim)

わが家のポートフォリオを銘柄毎に見ると、全体的にマイナスに落ち込んでますが、最も損が大きかったのがeMAXIS Slim新興国株で-12,151円です。(やっぱり、、)
先ほどの章でも説明しましたが、eMAXIS Slim新興国株のポートフォリオには3.9%ものロシア株が含まれており、不安定な情勢に加えてロシア株除外の影響も重なって暴落したと推定します。

わが家のポートフォリオ銘柄別に損益率の推移を見ても、eMAXIS Slim新興国株はえげつない落ち方をしていることが分かります。
eMAXIS Slim新興国株の直近3ヶ月の動きを見てみましょう。

ロシアのウクライナ侵攻開始、ロシア株除外、SWIFT除外の各タイミングで基準価額が下落方向に反応しています。
戦争は今現在も続いており、今後も様々な影響が出る可能性ありますが、新興国株含め各銘柄の積立は継続します。

早く収束することを祈るばかりです。
まとめ:ロシア ウクライナ侵攻による米国株投資への影響は「結構大きい」

影響まとめましたが、米国株中心のわが家のポートフォリオは大ダメージを受けております。
ですが、わが家の運用方針は「長期積立」なので、長く見据えれば今は間違いなく買い時です。(安く買えるため)
皆さんはロシアのウクライナ侵攻の影響を受けて、どう運用していきますか?もしよろしければコメントください!
ではまた!
コメント